第一期 出会い
声が聞こえた。
人なんていないこの山の中、確かに声があった。
気配を探れば離れた所にポツンと一つ、一般人であろう気配。
奇妙だ。
ここらは人の住む村すらない。
密猟者か?
だが密猟するような動物だっていないところだしなぁ・・。
地を蹴り上げて気配に向かう。
歩き回っていたそれがピタっと止まり、こちらに気付いたのが分かった。
「ほぅ・・」
ただの一般人にしては、やはり妙だ。
まだ距離のある俺に気付いている。
面白い!
速度を上げた。
途端に目指す気配からは動揺と焦りが感じられる。
そわそわと動き出す気配。
逃がすかよっ!
一気に距離を詰めてやれば、そこにいたのは
「あ?」
「・・・ど、どうも」
女だった。
どっからどう見ても、フツーの女。
ただ、なんで、その・・・下半身が無防備なんだ??
女は俺をじっと見る。
俺も女をじっと見・・上だけな!
下は、そりゃっ、見ねえよ!(何か必死)
オーラも普通に垂れ流しの、体格だって普通な、本当に一般人。
「あのー・・」
遠慮がちに女が口を開いた。
「ここ、何処ですか?」
「・・・迷子か?」
ありえない、と思い口を出た言葉は、思いっきり顔を顰め否定された。
「違います」
「そ、そうか。悪い・・」
顔、怖ぇって・・・。