第一期  助けろ(命令形)




「貴方のこと知ってます!」

「え、俺のファン?」

「あっは」

さすがにコレには手が出た。
ついでに口も(「ふっざけんな誰がテメーのファンだ〜〜汚い罵り〜〜死ねッ!!」)
それから、まあ一時間。
ひたすら「ごめんなさい」を繰り返しキレイな土下座の姿勢を崩さない彼をようやく立たせた。
こっちこそごめん、言い過ぎたっていうかアンタ本当にジン=フリークス?(自信なくなった・・)
すげぇハンターだという印象が全く皆無になってしまったんだが・・。

「アンタ、ジン=フリークスだよね?」

自然と使っていた敬語まで消えていた。
既に彼はオレの中で、同格か格下にまでランクが下がっているらしい(他人事)

「は、はい。仰るとおりです」

あれ、なんでどもってんの?
なんで敬語使ってんの?
なんでそんなに怯えた目をしているの?(目を合わせてくれないんですけどー)
彼の中の「怖い怖い怖い」っていう心の声が聞こえてくるのは気のせいかしら?

「・・・あっは」

「ひぃっ・・!」

オレは猛獣以上かコノヤロー。
ひっでぇな、さすがに傷付くぜー(嘘)

「ハンターのジンさん?」

「は、はい!」

うん、いいお返事だ。
姿勢もピシっとしていてなかなかよろしい(何様)

「クジラ島の出身?」

「はい!」

「カイトって弟子いる?」

「はい!」

「息子いるでしょ?」

「はい!」

「名前は?」

「ゴンといいます!」

うむ、やっぱ本物か。
ホントにホントのジン=フリークス。
まじにハンターの、漫画の世界。

「んじゃ、とりあえず」

オレを助けなさい。
アンタは信用出来るから。
無条件で信頼出来ると知っているから。

「オレを助けろ」

命令形なのは、気にするな。