第一期 世界の違い−1
体が軽い。
思った通りに隅々までもが動いてくれる。
風がこんなに気持ちいいなんて・・!
「ぁ、でも、やっぱ・・」
上から下に落ちるの怖ぇえええええ!
落下の浮遊感イヤぁあああああ!
――どすんっ
両足ついて大地に着地。
恐怖感によって乱れた動悸。
よほど必死な顔をしていたのか、ジンが気の毒そうな顔をしていた。
「・・・大丈夫か?」
うるせえこっち見んな(余計なお世話だ!)
「お前、随分跳んだなー」
呆れたようなジンの物言い。
「加減が分からん」
本当に分からない。
まさかこんなに体が違うなんて。
世界が違うなんて。
「重力が違うのかなー・・?」
首を捻る。
普通にジャンプしたつもりが、高い高い木を跳び越えて空に浮いた。
視界には青空と、広い森の緑と、その先の海の僅かな光しか入らなかった。
飛んだ、と思った(そして落ちた)
「だとしたらお前の世界の重力はかなり凄いな・・」
「だからって未知の生物見るような目をすんな」
失礼だぞテメー。
軽く睨んでやったら慌てて視線を外した。
「面白いもんだなー、あっはは」
笑って誤魔化すなよコラ。
まあ確かに、面白いが。
「サイヤ人と地球人の違いか・・?」
「は?サイヤ?」
「いや、こっちの話」
重力違うから体が軽い、か。
ふむ、なるほどねー(参考資料某野菜人)