第一期 世界の違い−2
「だが重力だけにしては変だな」
じろじろ体を見てくるジンの目線がうざったい。
「変って何が」
「丈夫で、頑丈」
「・・あ」
言われてみれば、確かに。
あんな高さから落ちたのに、両足には痛みすらない。
「俺を殴った手も怪我してねえだろ?」
ああ、「貴方のこと知ってます!」のくだりの、アレ?
今言われて、初めて気にして見てみたけど・・
「別に」
怪我も何も、今まで気にならなかったんだから、変わりはない。
怪我も痛みもない。
「俺、一応強化系のハンターだぜ?」
不本意な表情でそう自分を指差すジン。
強化系ハンターの体を、無防備に殴って、無傷。
「しかも痛かったぞ、なかなか」
「ワオ」
オレって化け物・・!!
え、何ソレ聞いてない。
重力云々だけじゃないの?
ジンが「痛い」ってオイオイオイ。
「戦闘なんてない世界だったんだよな?」
「い、イエス!」
「じゃあ・・」
腕を組んで空を見上げ、難しい顔をしていたジンがあっさり言った。
「やっぱお前の世界が変なんじゃねえ?」
「・・・」
ハンター世界より重い重力。
プロハンター並みの頑丈さと力。
「ぇ、えー・・・」
オレの世界って・・・あの平和な世界って・・・。
ハンター世界からしたら・・・化け物?
あの平凡さが実はオカシかったの?
「俺がお前の世界に行ったとして・・スプーンすら重くて持てなかったりしてなー」
あはははは!
って、笑い事じゃねーから。
ありえて怖えーよ。