第一期 修行!の前に
ジンと二人、いろいろ話しながら山を下りた。
このまま此処で修行!するには物資がないから、一旦町へ出るらしい。
世話かけてすみませーん!(感謝感謝)
「ヨークシン行くの?」
行けるなら、是非とも行きたい場所だ。
だけどジンは首を振って、
「こんな汚ぇ格好で行けるとこじゃねーよ」
た、確かに!
仰るとおりです・・。
あんな巨大都市にこの格好じゃ・・・最低捕まるんじゃね?
「海を渡れば港町がある。そこで十分だろ」
「へぇー」
港町かぁ・・原作じゃあドーレの港町があったっけ。
クジラ島からドーレ、ドーレからザバン市のハンター試験会場!
結構地名は憶えてるもんだなー。
他はどんな地名があったのか・・・考えてたら、ジンが急に立ち止まった。
それに合わせて足を止めれば、前方の木々の隙間から海が見える。
お、なんて思ったのも束の間。
「船がねえ」
「は?」
「すっかり忘れてたぜ・・泳いできたんだよ、俺」
「・・・」
人外かっっっ!
あれ、どうしよう・・・この人が師匠で大丈夫なのオレ?
「・・・仕方ねえか」
一人納得して再度歩き出すジン。
オイオイ、泳ぐなんて嫌だぞ。
ふざけんなよおっさん。
とりあえず後を追うようにオレも歩き出して、直ぐに足が砂浜を踏んだ。
広大な海。
果てしない水平線。
海鳥がいる。
陸地は、遠い。
「・・・どうすんの」
泳ぐなんて嫌だぞ!
睨みつけてやればジンは笑って、
「まあ、待ってろ!」
単身海へと飛び込んだ。
「・・え?」
波を掻き分け猛スピードのクロールで水平線へと、彼方にある陸地へと消えていく。
その逞しくもバカな姿を呆然と眺め、オレは再度呟いた。
「・・え?」
オレ、お留守番?