第一期  移動−2




町に来て、初めて生のハンター文字を見た。
それはお店の看板だった。

「・・・・・・・・・・?」

読めなかった。

「ん?どうかしたか?」

足を止めて看板に見入っていたオレに気付き、ジンも足を止めた。
訝しげなその声に一瞬迷い・・

「ん、何でもない」

誤魔化した。
ハンター文字が読めないと言わないことにした。
だって勉強なんて嫌だ。
面倒だ。
ジャポンがあって漢字もあるんだもん、いいじゃん別にー。
バレた時でいいよ、バレた時で。

「列車乗って、飛行船乗るぞ」

「え、何処行くの?」

飛行船乗るほどの移動?
このまま此処に落ち着くんじゃないの?

「とりあえず、アンゼルだな」

何処だよそこ。
アンゼル?
え、ヨークシンは?

「ヨークシンは?」

「ヨークシン?乗り換えで寄るぞ」

乗り換えで・・・寄るだけ?!
それ行かないってことじゃん!
しかも、あれれ?
さっき「とりあえず」って言わなかった?
アンゼルすら「とりあえず」なの?
あんたの最終地点どこだよ!!