第一期 移動−4
四日って、こんなに長いもんだったか・・?
ヨークシン、フォルカニア、アンゼル。
列車代やら飛行船代やらが高い、云々。
山に帰りたい助けてトトロ、云々(トトロってなんだ??)
ようやく飛行船での快適であり、精神的に辛い旅が終わった。
「やっと着いたぜアンゼル・・!」
「ちくしょうアンゼル・・!」
お、オイ、「ちくしょう」ってそんなに山へ帰りたいか・・・。
アンゼルはカジノで栄えた賑やかな街だ。
だがヨークシンほどごちゃごちゃもしていない。
お上品な金持ちが多いせいか、栄えている街の中心部はそれほど騒がしくもない。
そして煌びやかなのは中心部だけ。
街から離れる隅の方は、賞金首が隠れているようなスラムになっている。
ユーキほど実力があれば大丈夫だろうが・・・用心するに越したことはない。
「気をつけろよ」
「おうよ!」
頼もしい返事と共に、力強くグッと握られたその拳を俺は複雑な気分で見た。
賞金首の方が心配な気分になってきたのは何故だ・・。
残念ながらこの弟子、力加減が未だに出来ていない。
鍛え抜いたユーキの腕力は・・・ひどい。
「殺すなよ・・?」
「殺すかアホ!」
まあ、そうだよな。
平和な世界から来たんだし。
争いも戦いも、殺し合いもない世界から。
「加減の習得しねえとだな、お前はとにかく・・」
「え、えー・・」
苦手だから嫌、なんて言葉は聞いてやらん。