第一期  特訓!




力の加減なんて生まれて初めてやる行為。
ここでの脳内模範も、やはり某野菜人だった。

「そっか!初めてのサイヤ人の時の・・!」

「は?サイヤ?」

ジンの存在はあえて無視。
オレの脳内では、孫親子が人造人間の最終兵器討伐に向けて行っていた訓練映像を再生していた。
サイヤ人の上を目指すために、日常からサイヤ人でありサイヤ人の力に慣れるという、アノ!

「ご飯ちゃんがケーキぶっ飛ばしたヤツか・・」

「は?え?」

力加減が出来なくて、せっかくのバースデーケーキを家具ごと息だけで吹き飛ばした、アノ。
椅子も机もカップも、普通に使ったつもりが粉々になった、アノ。
地球人である母親に「こんな日(誕生日)くれぇは普通にしてけろ!」って怒られた、アノ。

「あー・・ムリだなー」

「なにがだ?!お前の脳内で何があった!?」

「地球が滅んだ・・」

「はあ?!」

ダメだ、イメトレ失敗。
そもそもサイヤ人ってのは規格外なんだよなー(今更)
もっと地球規模で争ってくれるようなヤツじゃなきゃ・・。

「ほれ。でこピンしてみろ、でこピン」

「うおっしゃあああ!」

で、っこピーン!!
――ズガアァンッ!!

「・・・・・」

「・・・・・」

ジンに「でこピンしてみろ」と示され、してみた本が、ぶっ飛んだ。
壁に埋まって砂埃をたてている様は・・・軽いテロか。

「お前、さあ・・気合とかテンションとか・・・さあ・・」

「あ、うん・・・ごめん・・」

壁から抜き取ったその本の中央、でこピンの当ったところは銃撃を受けたように穴が開いていた。
人の頭にやったら、なんて、考えただけでもグロイ。

「真面目にやろうな・・?」

「はい・・」

人の頭が破裂するようなとこなんて、死んでも見たくない。