第一期 はじめての ヒトゴロシ
目の前の光景が信じられなかった。
灰色の、まるでボロ雑巾。
それとも飽きられて捨てられちゃったぬいぐるみ?
心底楽しそうに笑う男たち。
笑う。
嗤う。
哂う。
蹴られたそれがか細く鳴いた。
「オレの友達に何してんの?」
鮮血。
白と黒の世界の中で、飛び散り噴出す赤。
ああ、いっそ綺麗じゃない?
醜い人間が死に際に咲かせる赤い一花!
ああキレイ!
思わず笑みが浮かぶ。
人って思っていたよりも簡単に殺せる。
たった一振りで首が落ちる。
血が流れる。
体は痙攣しながら崩れて地に這い蹲る。
そのまま動かない。
たったの、それだけ。
大口開ける男たち。
真っ青な顔して、怯えた目をして。
え、なに?
謝ってるの?
怒鳴ってるの?
ごめん、今キレ過ぎてて何にも聞こえないや。
断末魔ってやつだけは、不思議と耳に届くみたいだけど。
モノクロと無音。
赤に染まって悲鳴が響いて。
はい、おしまい。
なあんだ、簡単だったなぁ・・・。