第一期 帰ろう
スラムにいる奴をスラムで何人殺そうと、警察なんか動かない。
誰もが知らない顔をする。
それはどうせ犯罪者であって、表に出られない人間であって・・・
狩られるべき賞金首でもあるからだ。
ここはそういう所。
人の生死に誰もが知らぬフリを、平然とやってのけるような、闇だ。
ユーキの手で原形も、それが元は人間であったのかさえも分からなくなった肉の塊。
おびただしい血。
それらは全てそこへ置いてきた。
知るか、あんなもの。
どうせ朝を待たないうちにカラスや犬に食い荒らされる。
そうすればもう、本当に何なのか、何があったのかなんて分からない。
明日の朝、一番でこの街を出よう。
飛行船を一つ貸し切って、山へ帰ろう。
泣きつかれたユーキは友を抱え、血の池に浸かったまま気絶するように倒れてしまった。
疲れただろう、いろんなことに。
嫌になっただろう、いろんなことに。
少し、眠れ。
目覚める頃には、友もいっしょにあの山に。