第一期 師弟−2
にっこり、ユーキの思いもしなかった笑顔。
一瞬戸惑うが、俺は今度こそ本当に納得した。
「あ?いや、まあ・・・・そう、だな。うん。そういうことだ!」
たった半年ではあったが、ユーキは曲がりなりにも自分の弟子なのである。
目の前で屈託なく笑うこの少女を信じればいいのだと、心を決めた。
「おし!じゃあお前に合った師匠探すか!」
と言ってももう、実は候補は上がっている。
「ニュー師匠!」
一声叫んでユーキは目を輝かせた。
やっと念の修行が出来ると思ったのだろう・・・と、俺は思い込んだ。
思い込むことにした。
まさか俺がイヤなわけじゃあるまい・・。
「にしても目を輝かせ過ぎだぞ・・・」
「新☆ししょー!」
あからさまに落ち込んで見せた俺を、あからさまに無視。
脆いハートが傷付く・・。
悔しい・・が、仕方ない。
これもユーキのためだ(不本意だが)
あいつは今どこにいたっけなぁ。
ユーキの師匠候補の所在を思い出そうと頭を捻った。
そこでユーキが急に駆け出して、
「じぃ、グレイのお墓、作ってあげよう」
「・・ん、ああ」
風が通り、花が咲き、一番景色のいい場所。
そこへグレイを埋葬した。
ユーキは腕一杯に花を抱えて、
「グレイ大好きー!!」
腹から叫んで、花を散らせた。
色とりどりの花弁が鮮やかに舞う。
グレイの墓をキレイに染めた。
ユーキの手には血の赤で濁って汚れた白い首輪。
強く握り締められたそれに、俺は何も言わなかった。