第一期  やっぱり鬼だ




爽やかな笑顔を一方的に振りまいてジンは逃げた。

「カイトがよぉ、近くまで来てるみたいなんだわ。まだ逃げねえと!」

颯爽と去っていくその姿に、若干涙が出た。
兄弟子、可哀想・・・まだまだ追いかけっこは続くらしい。
そしてポツンと残された、無表情二人。

「・・・」

「・・・」

気まずさに伺い見れば、バッチリ目が合う。
逸らさない。
逸らせない。
無言が続いて、

「・・・行くか」

「ぅはァい!」

ようやく動き出す。

ジンの友人、ベル、白い髪がキレイ。
赤い目も、ちょっと怖いけど・・キレイ。
ジンと違ってキビキビ真っ直ぐ歩く。
背筋はピンと張って、目線も真っ直ぐ。

格好いい人だなぁ・・。

銀縁のフレームが細い眼鏡が、時折光を反射させて光る。
半歩後ろから新しい師匠を観察させてもらって、やっぱり、

「うさ・・「
何だ?」いえ、何でもアリマセン」

眼光で人殺せるんじゃねえのこの人!!
真っ白ふわふわ可愛いイメージのあの小動物なんかじゃないですね!
むしろ正反対ですね!
鬼ですね!(あ、頷いた)

「・・・・・ん?」

アレ、ちょっと・・・読心術ですか?!(また頷いた・・!)