第二期 神に祈る手
何が切っ掛けだったのか。
明確に示すなら、それはテレビのバラエティ番組というくだらなさ。
それでもそれが物凄い発見だったのは隠しようもない事実。
「ま、まじかよ・・!」
驚愕して大口開けるのはジン。
「・・・・・」
ただ黙ってじっと、食い入るように見つめるのはベル。
所はベルのお屋敷にある広いリビング。
時間は日差しが眩しいお昼時。
人は男二人と少年一人(見た目)
三人が揃って一つの物を見ていた。
「コレ、まじ・・?」
カイトから逃げてきたジンがやってきて、三人での談笑。
テレビじゃ人気のバラエティ番組。
司会者の面白い会話に爆笑して、手を叩いた。
そう、ただ手を叩いただけ。
拍手しただけ。
その後、紅茶飲みたさに立ち上がろうと机に両手をついた。
ただ、それだけ。
「お前の・・念、か?」
一応確認、といったように伺うジン。
オレは黙って首を振った。
こんな念なんて考えてない。
こんな、あるモノが別のモノに変わるような。
欲しいモノが突然出現するような。
そんな便利な、念・・・・いや、待てよ?
「見たこと、ある・・」
「なに?」
「これ、知ってる。・・・見たことある!」
鮮明に蘇る映像。
スライドするさっきの自分。
胸の前で両手を打った、神に祈るように。
欲しいモノを浮かべて両手をついた、懺悔するように頭を下げて。
まばゆい光、閃光、火花。
生み出される。
「錬金術・・!」
ここへきてあのアニメ?!
三人が見つめる先、机上で湯気を立てる淹れたてのように美味しそうな紅茶。
生み出されたそれに、ジンが手を出した。
「飲むのお?!!!」
「うまっ」
「あ、そりゃどうも・・」