第二期  孤独と戦うRPG




「もういいだろう」

「え?」

言葉はひどいくらいに簡潔だった。
ジンがまた何処かへ行ってしまってから三日。
錬金術という嬉しい能力を発見してから一週間。
オレがこの世界に来てから、そろそろ一年。
そんなある日、

「もういいだろう」

これである。

「え?」

何が?
問おうとした口を思わず閉じた。
突きつけられた荷物。
鞄に詰めて三つ分。
全てオレの物。

「え?」

「そろそろ外へ出ろ」

・・・え?
つまり、出て行け、と?
え、いや、そんな、まさか・・・まさか?(あ、頷い・・ぇえええ?!)

「追い出すの?弟子を?酷い!!」

「・・・酷い?誰が・・」

真面目な顔で周りを見渡しだす。
ああ、ダメだこの人・・・。

「アンタだよ・・」

ツッコむ気力すら奪われて、気付けば門前。

そうしてオレの旅立ちは、ここから始まる・・・目指せ魔王討伐!
大丈夫、オレは一人じゃない・・・仲間がいるから!
世界のために、オレは仲間と旅立つ・・・今、ここから!
注、この物語はフィクションです。
この世界には魔王はいません(多分)
この勇者には仲間もいません(オンリーロンリー)

「ィヤホゥオオオオ・・・勇者様ィエエエエエイィィィ・・」

オンリーロンリー勇者、只今旅立ちます。