第二期  寂しんぼお化け




アパートで暮らし始めて三日。
せっせとしながらも、お洒落な家具なんか見つけると胸がトキめく。
買おうか否か、立ち止まる。
止める。
そんな時間のかかる買い物を続けて、どうにか必要最低限揃えた。

基調はモノクロと、シンプル。

住んでいる人間の性別が分からないように。
実際オレは女だけど、周りから見たら未だに男の子。
むしろこのまま男を目指そうか・・なんて思い始めている。
ので私服もズボンばかり。
女物は隠すように仕舞い込む。

男の子スタイルで昼間は買い物。
夕方に帰宅。
それでも他のアパートの住人とは会ったことがない。
多く人が入っていない、っていうのもあるんだろうけど・・。

夜には気配が幾つか帰ってくる。
この気配の人はしっかり昼間のお仕事をしているらしい。

で、明け方近くに帰ってくる人。
二人いるけど、多分二人とも念能力者。
かなり強そうで、気配も怖い。
血臭もする。
二人の部屋は三階の最上階。
オレは二階の隅。

気味が悪くて、怖い。

きっとマフィア関係なんだろうな・・。
千耳会じゃ念能力者しか雇わない。
そしてお隣のヨークシンには金といっしょに強い人も集まる。
フォルカニアは治安がいい。
だけど、念能力者が多い。

天空闘技場の二百階クラスがうじゃうじゃ。

オーラを隠さない人もいれば絶でオーラも気配も殺している人。
一般人みたいにうまくカモフラージュしている人もいる。
オレはその、カモフラージュしている一人。
念を覚えてからずっとこの練習をしていた、ベルのお墨付き。

当分は昼間だけのお買い物。
たった一人きり。
そろそろ人恋しくて、不貞腐れるように寝た。