第二期 念能力 1
合図はたったの一言。
光が全身を覆い、オレはオレでなくなった。
「・・・ん、完璧」
金髪、金眼、十歳くらいの男の子。
錬金術の某アニメでは、声も姿も他人になれる能力を持った奴がいた。
それを真似てオレも・・と思ったけれど、ダメだった。
全くダメでした。
ぽふんっ、間抜けな音と明らかに出来損ないの煙が出ただけでした。
やっぱりオレの錬金術のイメージとしては、生き物の変化は禁忌らしい。
例え自分自身でも、表面だけでも。
と、いうわけで、作りました。
第一の念能力!!
『乙女の着せ替えお人形ごっこ(カスタム・ナイトメア)』
文字通り、人形を使った念能力。
そしてもう一つ、一番大事なのが、ピアス。
わざわざ手作りキットと宝石を買って、一日かけて念を込めて作ったピアス。
キラリ、煌めく宝石はアレキサンドライト。
知る人ぞ知る、当たる光によって不思議に変化する宝石。
太陽の下では暗緑色に、電球の下では鮮やかな赤色に。
状況により変身する宝石は、この能力にピッタリ。
変身の合言葉は、
「カスタム!」
左耳に光るピアスを媒介に、錬金術でサクッと作った人形の姿形を真似る。
声ですら思った通りの変化。
上出来の念能力!
「ふふっ、くふふ・・くふふふふふふh」
顔のニヤけを止められない。
姿見に映る自分が、喉から出る声が、錬金術の某アニメの主人公そのまま。
服だって覚えている通りに変化させた。
どこから見てもオレじゃない、オレ。
ニヤリ、笑んで
「さて、やりますか?」