第二期  仕事−1




この際、仕事はサクッと裏家業。
一度でドンと稼げる。
素性さえしっかり秘密にしておけば素の時は自由でいられる。
忙しさなんて求めてない。
ちょっとだけでいい。
金がそれほど欲しいわけじゃない。
ただ人間らしく生活したいだけ。
少しは後に使えるよう貯めておきたいだけ。
暇を潰したいだけ。

・・・、元の世界に帰れるのか知りたいだけ。

帰れないなら帰れないでいいんだ。
ハッキリさせたいだけ。
いつまでもどっちつかずは嫌だから。

盗人・・・異世界に関する文献収集。
情報屋・・・異世界に関する情報収集。

仕事中の無駄な殺しはご法度。
仲間はなし。
弱者に手を出さない。
悪者には一切の容赦なし。
使えるものは何でも使う。
生きることが第一。

「・・・なんだけど」

初っ端からオレの信条、挫けそうです・・。
目の前にはヤル気満々殺気ビンビンの念能力者さん。
そいつの後ろには醜く笑う契約者、だった人。
オレの初仕事は、こいつの敵さんマフィアの人事情報の収集。
念も使って仕事は完璧。
マフィア相手だから気を張っていたけれど、どうにか無血で済んだ。
報酬は一千万ジェニー。
それが高いかどうかは分からないが、どうやら彼は払いたくないらしい。
否、初めから払う気なんてなかったんだろう。
裏じゃ無名そのもののオレを使ったのだってきっと、簡単に使い捨てられるから。

「悪いなぁ、坊主・・」

ニヤリと笑って、細い剣を創り出す念能力者。
なるほど、お兄さんは具現化系ですか。
戦う前にあっさりと自分の系統、武器をバラしてしまう愚かさに

「・・ふふっ」

オレが嗤ってしまうよ。