第二期 念能力 2
依頼品までの最短ルートを何度も確認。
警備の配置、交代時間を頭に叩き込んで、
「さあ、show time」
魅せるのも魅せられるのも。
盛り上がるのもオレ一人で十分。
血は流したくない(だって面倒)
時間はとりたくない(だって疲れる)
だからこそ大事なのが、オレだけの逃げ道。
『不可思議に繋がる扉(メビウス・ナイトメア)』
その名の通り、扉を使った逃走用念能力。
扉だけじゃなくて窓でもイケるし、地面に書いたドアでもイケる。
要は閉開出来れば良し!
自分の行きたい所へ繋いでくれちゃいます!(どこ●もドア!)
問題は、発動までに三十分の時間が要ること。
使用する扉には纏の状態で事前に触れておくこと。
繋ぎたい場所は一度でも行ったことがないとダメ。
一日の使用は一回まで。
一つ扉を使っている時にもう一つ、同時に扉は使用できない。
契約と制約。
大変だけれど、キチンと守って理解して、裏を考えれば自由度は増す。
三十分、オーラで覆った自室の窓。
『扉』を開く合言葉は、
「“開”」
開いた先、窓の向こう側。
目の前には硝子のケース。
中身はもちろん、依頼品。