第二期 焔勇希の憂鬱
艶やかな、憎たらしいほど艶やかな長い黒髪。
まさにアジアンビューティー。
どこのシャンプー使ってんですか?
現実逃避も兼ねていっそ質問してやりたいわ・・!
ピクリとも表情を崩さない能面。
どこを見てるのか分からない猫目。
ああ、ああ、カッコイイさ。
カッコイイ、カッコイイけれども!
「どこのシャンプー使ってんですか?」
なんで暗殺一家のご長男とお茶してんだオレは!!!
「・・・さあ、知らない。赤いボトルのやつ」
コテンと愛らしく首を傾けて、意外にしっかり返答をくれた。
ゾルディック家のご長男、イルミ。
好きさ、カッコイイし可愛いし変なトコ抜けてるし。
でも怖いさ、だってこの猫目ったら立派過ぎるほどに殺し屋さんだもの!
ちょっとウチの孫に会わない?的なノリで選手交代。
携帯を取り出したお爺ちゃんは、
「イルミ、ちょっと出てこんか?」(え、イルミ?!)
「む。仕事か?」(え?え?)
「それくらいの殺しならわしが変わってやるわい」(お爺ちゃん現役!!)
「よし、門で待っておれ」(おおぉおぉぉおぉおおお?!)
ちょっ、無理・・・(頭バーンして死にそう・・・)
たいへんに物騒な会話は失礼ながら聞かないフリをさせていただきました。
自分はともかく他人様の殺す殺されはナカナカ怖い。
風のようにお爺ちゃんは去り、選手交代。
とことこ、急ぐわけでもなくの〜んびりとやって来たイルミは、
「やあ」
つい三分ほど前までお爺ちゃんが座っていたその椅子に腰掛けた。
ちゃっかりティーセットなんかも注文して(ええ何そのケーキ美味しそう!!)
まったくもってマイペース。
そして冒頭へ(赤いボトルってことはア○エンスじゃないんだー・・)