第二期  不思議な依頼 わん




怒涛のゾルディックラッシュも終わった、とある日。
そのメールは他と違っていた。

短いながらも文章の作りは妙に魅力的。
文章から見て、まだ若い男の人。
新規のお客様。
知り合いにオレの話を聞いて、是非!と思ったらしい。
依頼の内容・・・殺しでも情報提供でもなく、

「・・・でぇと?」

依頼内容、擬似デート。

え、何このギャルゲーいつ発売すんの?

思わず愛用のパソコンが壊れたのかと点検してしまった。
だけど一点も故障箇所など当たり前になく。

「でーと?」

再度頭を傾げる。
でーと、デート。
デートといったら、アレだよね。
男女がうふふあははで、手と手を取り合いるんるんらんらん。
最終的には浜辺で追いかけっこ的な・・(アレ違う?)

「デート・・」

依頼、と見せかけて接触を図り、襲撃!

なんて罠かもしれない・・・でも。

残念ながら。
非常に残念ながら。
オレは先のゼノさんの依頼の件から名が広がって、いつのまにか

『ゾルディック家 推奨!』

みたいな何だよソレ!!と盛大にツッコミたい肩書きが出来てしまっていた。

要は、暗殺一家御用達の何でも屋。
暗殺一家お気に入りの何でも屋。
暗殺一家がバックについてる何でも屋。

おかげでオレを殺そうなんて敵は激減した。
その代わり難しい依頼が多くくるようになった(やりたくないのは捨てるけど)
だから襲撃!は、ちょっと薄い。
例えそうだとして、よほどの強さかバカか。

とりあえず、面白そうだから請けてみましょ!