第二期  不思議な依頼 すりー




デートも終盤。
ジャックは行く先すべての会計すらさらっと自然にしてみせた。
なんていい男だこのやろー。
オレは結構必死なのに・・。

少しでも気を抜けば、コロリ。

簡単にジャックに落ちてしまうと分かる。
なぜだか妙に意地になってそれだけは食い止めた。

落ち着けオレ、落ち着こうぜオレ。

ほらほら、こんなんじゃジンに笑われちまうぜ?
お前もやっぱ女なんだなあはははは!って・・・。
あれ?
想像したらえらくムカついた。
今度一発殴りに探そう(理不尽)

一流ホテルの最上階、高級レストランから見るヨークシンの夜景は絶景。
きらきら、宝石が散らばったような・・なんて表現を、まさか自分が使うとは。
でもまさにその通りなんだから、仕方ない。

「今日はありがとう、サトリ、とても楽しかったよ」

ワイングラスを片手に笑むジャック、プライスレス。

このギャルゲー絶対買います!!!!!

ゲーム内の恋ならいくらでも!
だけどリアルは勘弁してください心臓が持ちませんんんんん!

「私こそ、とても楽しかったわ」

にこり、笑んで見せるが心は地団駄踏んで喚いてる。
もうヤメて!
このモテ男!
イケメン!

そんなオレの心情を知ってか知らずか、

「また、良かったら・・」

グラスを持っていた手に、すっと自然な仕草で手を添えられた。
手の甲に少し低い温度が伝わる。

「こうして・・」

甘い瞳に縛られた。
不思議な色をしたキレイな目が、前髪越しに合う。

「デート・・」

添えられた手がいつのまにかワイングラスを手放させる。
握られる手。
甘い瞳。
甘い声。
甘い甘い微笑。

「してほしいな・・・ね?」