第二期 奇人との四時間 onetime
なんだこの罰ゲーム。
対面する黒のソファには一人の色男。
自分で淹れたコーヒーをじっくり味わうように飲んでいる。
なぜだ。
特売購入したインスタントのコーヒーがやたら高級な物に見えるぞ!!
飲んでいる人の差ですか?
だとしたらなんて世の中は不公平なんでしょうね。
こいつが食べればコンビニ弁当すらホテルディナーですか。
「帰れ」
「やーだよ☆」
くっそ可愛いなもぉおおおお!(非常に悔しい)
さっきから同じ、この会話の繰り返し。
無駄な格好良さと無駄に可愛い言い回しに撃沈しまくっている。
「・・・・・なんか用でもあるんですかっ?!」
さすがにオレだってキレるよ!?
元々そんなに温厚な人間じゃないしねチクショウ!
「んー・・・これといって、用はないケド★」
にっこり★
「あーそうですかー」
ねぇ、ちょっと皆さん。
オレの眠れる殺意を呼び起こすには十分だと思うんですがどうでしょう。
ヤっちゃってもいいよね?
オレ間違ってないよね?
カスタムしたままのポイズン姉さんの食中毒技でも食らわしてやろうか・・!
9割方、そう本気で思った時だった。
決して広くはない自室に、唐突に響き渡る音。
――ダーダーダー ダッダダー ダッダダー
・・あれ?
ちょっ、あれ?
――ダーダーダー ダッダダー ダッダダー
「おや、仕事仲間からみたいだ、ちょっとゴメン◆」
スーツのポケットから取り出された携帯電話。
ピッと電子音が鳴って、通話がはじまる。
いや、待てよ。
ちょっと待とうよ。
その、着メロ、あの・・・あの、アレですよね?
世界的にも有名な映画の、星戦争のダー○ベー●ーの、アレですよね?
え、ちょっと、オカシくない?
そんな敵ボス登場!な着メロって、オカシくない?
それがもし着メロを個人専用設定にしているのだとした、ら・・・(ひぃいい!)
誰だよその電話相手は!!!
「じゃ、その話はまた今度★」
ピッと切られた電話。
「待たせてゴメンね◆」
「待ってねえよ!」
不名誉なことはバッサリ切るよ!