無事ルシウスに認められた。
これからどうなるかは分からないけど、ひとまずは安心、かな?
た、多分・・・。
S h a l l w e d a n c e ? 〜夢とダンスを〜 StEP,11
本当はママのナルシッサにも会いたかったけれど、オレは今一人でダイアゴン横丁を歩いている。
のは、ほんの数分前までで、今は暗く危険なノクターン横丁を歩いていた。
初めて此処に来たときは、“危険で闇に近い”イメージしかなかったから怯えていたけれど、今となってはそんなこともない。
自分がちゃんと気をつけてれば余裕ヨユー。
ただこんな子供が一人で歩いていれば、危ないことは多々ある。
人買いに攫われそうになったり、店の人に子供だと甘く見られ商品を法外な値段で売られそうになったり。
命の危険があるとは分かっていても、狙われるスリル感と探究心には勝てない。
それにダイアゴン横丁には絶対に売っていない珍しい物も、此処では多々取引されている。
だからついつい、駄目だとは分かっていてもセブルスに内緒で足を運んでしまうのだ。
今日は行き着けとなった比較的日本のモノが多い「万屋」で、日本でもお目にかかれないような珍しい物を見つけた。
『妖刀 煉鬼丸』
「・・・・・日本刀?マジで?」
日本刀のスマートさと漆黒の鞘、無駄に飾りや彫り物のない柄が、物凄く格好良い。
ただ“妖刀”という単語が恐ろしく気になるが店主に許可をもらい、スッと静かに鞘から刀身を引き抜く。
滑らかで、紫と銀の光沢が酷く綺麗に光る。
「・・・・・良く斬れそうv」←うっとり
5分後、店を出たオレの手にはもちろん、漆黒の細長い包みが握られていた。
高かった・・・高かったけど、一目惚れってヤツだったんだもん!
その後もノクターン横丁の書店にて、「魔法陣」や「闇の魔術」に関する本を2冊購入。
悠々とした気分のままフルーパウダーを使いセブルス宅へと帰る。
相変わらず慣れそうもない浮遊感が身体に残ったまま目を開くと、目の前のソファにマルフォイ一家がいた。
「え゛」Σ( ̄口 ̄;)何事?!
「あ、アキラ・・・?」
「チッ・・・」
セブルス、小さくて聞こえ難かったけど、今、舌打ちしたよネ★
セブルスは億劫そうに立ち上がり、暖炉の前でどうするべきか悩み固まっているアキラの側まで来た。
「マルフォイ先輩、こいつは・・・」
その時一瞬で閃いたアキラは、セブルスが言おうとしている先を読み取り笑顔で言った。
舌打ちの仕返しじゃぁ。
「パパってマルフォイさんたちと知り合いだったんだぁw」
「なっ?!オイッ」
「ほぅ。スネイプにこんな大きな子供がいたとは、初耳だな」
アキラはにこにこ、ルシウスはニヤニヤと、2人でからかう。
ルシウスって結構ノリがいいな。
「ちっ、違います!こいつは先程話した居候でっ」
「なら子供ではなく恋人か。これは失礼した」
「マルフォイ先輩っ!」
からかわれるセブルスが哀れに思い始めたところで、ナルシッサがルシウスを止めてくれた。
オレとルシウスは満足そうな笑みを見せ、セブルスは疲れたように溜息をつきオレを睨んだ。
セブルスの話だと、どうやらマルフォイ一家は買い物ついでに挨拶に来ただけらしく。
それでもオレ的には会いたいと思っていた、美人ママのナルシッサに会えた。
そのうえ、「今度家にいらしてね」とご招待までされたから気分は上々↑↑
嬉しくって堪らない。
ただ、マルフォイ一家が笑顔で帰った後も、セブルスはむすっとした表情をし続けた。
そんなセブルスに向かってアキラはさらりと言う。
「舌打ちしたくせに」
「っ・・・・・・・・・・なんのことだ」
「舌打ちしたくせに」
結局、決まり悪そうな顔をしてしまったセブルスの負けだった。
仕返しはルシウスと一緒に十分したし、今日のところは許してやることにしよう。
「セブルス、明日魔法薬学教えてね」
「・・・ぁあ」
不服そうな拗ねたような、ハリーたちにはとてもじゃないが見せられないこの様子。
苦笑するだけのアキラは今夜の晩御飯を作るべく、主婦の城キッチンへと向かった。
今夜のメニューは、セブルスの好きなアキラ様お手製の和風ハンバーグ。
口には出さないけど、絶対気に入ってるのよ・・・オレには分かる!
食事をしながら今日の出来事をご報告。
「今日ね、漏れ鍋でハリーに会ったよ」
実はわざわざ日付を合わせて会いに行ったのだけれど、それは言わない。
「・・・何?」
「君の愛しのジェームズの息子だよ」
「っ・・・・!」
怒るセブルスを気にせずに話を続ける。
「可愛かったなぁ、ハリー。可愛いからってあんまり苛めないでよ?セブルス」
「貴様っ・・・」
「あははっ、冗談だって!だから杖はしまってください」
こんなセブルスとのやり取りが楽しいと思うのは、オレだけかな。
あ、いや、ルシウスもか。
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