skylineで恋をして
■その1
【黒崎一護の場合】
4月6日 この日は高校の入学式だった。
4月9日 今日。
高校で始めて授業を受ける。
そして初めて、俺は自分の担任を認識した。
「ぇ・・・(啓吾たちの言ってた水色のっ・・・!)」
朝の鐘の音に五分遅れて、水色の髪を持つ例の教師は一護の教室へと現れた。
「オラ、お前ら席に着けぇー」
水色、というよりは鮮やかな水浅葱の色。
髪と同色のワイシャツを着崩し、端正な胸元を覗かせている。
皺の寄った眉間に鋭い目。
両腕とも乱暴に袖捲くりし太い腕が伸びる。
低い声には色気すらある。
ああ、成程。
素直に“格好いい”と思える男だった。
入学式後のちょっとしたHRでは不機嫌さに周りを見ていなかったせいで知らなかった。
自分の担任がこんなに目立つ派手な男だったとは。
一護が自分の馬鹿さ加減に呆然と目の前の教師を見つめていると、ふとその鋭い目線が一護を見返した。
「っ!」
咄嗟に逸らして自分の机へ顔ごと向けたところで、閉められていた教室前方の戸が強く音をたてて開かれた。
同時に低く煩い男の声が教室中に響く。
「すいません遅れましたあ!!」
そのデカイ声に驚き条件反射で目を向けて、まず何よりも目を引いたのは、その眩しいほどの“赤”だった。
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