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ちょいエロなリボツナで10の御題――


   
ファミリー
 Z 仲間







やっかいだ・・・。


ファミリー
仲間というのは多く居るに越したことはないが、何分人間性というものもとても重要だ。
時には力や頭脳よりも、だ。


俺の生徒であり現ボンゴレ十代目でもあるツナは、どうも仲間に対するガードが甘い。

仲間=大丈夫

だなんて、天下のドン・ボンゴレが頭に思い描いてると敵対ファミリーにでも知れてみろ。
この馬鹿は明日の朝には棺桶入りだ。
最も、その場に俺がいない場合の話だがな。


コイツは自然と「裏切り」や「騙し合い」のない清い友人関係を送ってきたんだろう。
むしろ忠誠心やら愛やらに関する変人しかコイツの周りには集まらねぇ。
そこがツナの長所でもあり短所でもある。

「幸せじゃねぇか。いい部下に囲まれてよ」

「そうかな・・・」

幸せじゃねぇとオカシイんだよ。
この俺がお前一人を守るために、こんなに必死なんだからな。

いつだったか、ツナが外出した際敵対ファミリーのヒットマンに狙撃されたことがあった。
その時コイツの側にいて、守ってやれる奴は俺一人しかおらず。
まぁそうなると当然、その場で撃たれたのは俺一人(ただし相手が三流以下の下手糞な腕のおかげで腹を掠った程度だったが)。
狙撃したヒットマンは近くに控えていた獄寺と山本にその場で取り押さえられ連行。
そしてその事件を理由に(全くもっていい口実を作ってくれた)相手のファミリーを潰すまでに至った。

部下やもちろん、俺的には十分満足な結果だった。
ツナを守りツナを攻撃する一つの大きな敵を、こちらには何の損もなく消し去ることが出来たのだから。

だがどうやら、当の本人であるツナの心境はこちらが思っていたよりも随分と違ったようだ。
むっつりとガキっぽい顔のまま無言で俺を屋敷内の自室へと連れ、そのまま無言で俺の負った傷を手当て。
それからもまた無言で俺を広いボスのベッドへと寝かし、その隣へと潜り込んで、あろうことか、寝た。
寝やがった。その言葉その通りの意味だ。
甘い雰囲気も何もなしに、コイツはそのまま爆睡。

一つ言っておくが、俺とツナはとっくの昔にそういう関係になっている。
キスはもちろん別の意味での「寝る」だって何度ヤったか分からねぇくらいだ。

そんな俺の前で何の言葉もなしに眠りについたコイツは全く、何を考えていたのか。
結局次の朝目覚めたツナはいつも通りに俺とキスをして、そのまま仕事へと就いた。

ただその後、一つだけ変わったことがある。
俺の腹に巻かれた包帯は必ずツナが巻き直し、その際傷の消毒と一緒に、それはまるで神聖な何かの儀式のように。
その銃創が完全に消えるまで、ツナは傷に、傷跡に、何度もキスをした。
慈しむような愛するようなそのささやかなキスは、どこか温かく、初めて申し訳ないと思ったのだ。

ツナがあの日、ただひたすらに無言だったのはこの所為だったのかと。
誰よりも優しい彼はきっと、ドン・ボンゴレとして俺のなさねばならぬ職務を理解しつつも、自分の中で戦っていたのだろう。
自分を庇い死んで欲しくなんかないと、沢田綱吉として責め立てたい己の心と、必死に。


やっかいだ・・・。


力を持ち、欲がありながらもツナに従う仲間の気持ちが、初めて少しばかり理解できた。
やっと、今になって・・・。

「ツナ・・・」

俺はまだ死なねぇよ。
少なくとも、お前より先にはな。

だから、俺には黙って守られてろよ。

  
ボンゴレ   ファミリー    
俺もてめぇの仲間なんだから。