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ちょいエロなリボツナで10の御題――


 [ 超直感





あ。来る。

長い間書類に縛られていた身体を椅子から離して、いそいそとお茶の準備を始める。

「今日はぁ・・・これかな」

今日のコーヒーはブラジル産高級豆。
きっとそんな気分。

「俺は紅茶紅茶っと」

同盟国のボスからプレゼントされた高いティーカップを取り出して、自分が今ハマっているダージリンを注ぎ込んだ。
お茶請けにと、昨日ザンザスが送ってくれた日本の和菓子は、以前ディーノさんから貰った白いお皿に並べる。
今は遠き祖国、日本の淡いピンクや水色の綺麗な、目でも味わえる色とりどりの和菓子。
俺がここ最近ずっと食べたいと思っていた物。
随分前から日本へと仕事に出ているザンザスはそれを知りもしないだろうに、きっとあの冴え渡る超直感で送ってくれたのだろう。

「・・・・えへ」

これをあの強面な彼が選んだのかと思うと、やけに可笑しくて頬が緩んだ。

そろそろ頃合いかと時計を見上げ、もう一つ自分のではないカップにコーヒーを注ぐ。

―――コンコンッ

「どうぞ〜」

突然のノック音は予期していたもの。
静かに開かれた扉の向こうには、やっぱりリボーンがいた。

「・・・またか」

「うん!」

リボーンは無表情でもちょっと瞳は嬉しそうに、コーヒーの前へと座った。
彼の言う「またか」の意味は、最近俺の超直感がかなり冴えてきていて、いつこの部屋にリボーンが来るのか分かってしまうことだ。
そんな日は決まってリボーンの来る五分前にはお茶の用意をしっかりと整えて、こうして待っている。
ただでさえ普通の人よりも行動や感情の読み難いリボーンのことが少しでも分かるのは、俺にとって喜ばしいことだ。
それに超直感が冴えれば冴えるほど、この大事なファミリーを守ることも出来る。

ただ、少しだけ嫌なことが一つ。

「おい、ツナ」

リボーンのこのたった一言で、今日はこのままベッドへ行くか否かが分かってしまうという、なんとも情けないことなのだけれど。
俺にとっては重要極まりない。

「い、いやいやいやいや!無理っ!」

今夜は久しぶりにランボとディナーをする約束がある。
あいつのことだから、俺が行けないとなったら泣き喚いてそのままリボーンに特攻しかねない。

青褪める俺に構わず、ニヒルな笑みを浮かべたリボーンはテーブル越しに俺の顎を掴んだ。

「あんな格下放っておけ。愛してやるよ」

「リボっ・・・・・ん、ん!」

触れるだけのキスは直ぐに深く熱く変わって、いつだって俺の思考を強制的に停止させてしまう。
リボーンがさっきまで呑んでいた俺にとっては苦いコーヒーの味を感じながら、心の中でランボに一つ約束をした。


近いうちにお前の好きな葡萄を送るよ。
今日は行けそうにもないから、ごめんね。