あの時あの屋上から身を放り投げた瞬間に映った青いあおい空の色がいつまでも目に焼きついていてそいつを背に俺へと手を伸ばしたお前の体温の高い手がいつまでも忘れようにも忘れられずにあのまま十四のまだまだちっぽけだった俺のままで俺の時は止まっている。

「やまもと」

照れ臭そうに、困ったように呼ぶその声が一番だった。
何よりも、野球よりも。

今はいないお前が、ただ、好きだった。

ごっこ遊びももう終わり。
俺たちは明日高校入学を向かえ、お前や小僧や獄寺は俺を残してひっそり消えた。

「やまもと、またね」

昨日遊んで昨日別れたあの時の言葉は俺の中でまだまだずっとこれからも有効なんだからいくらお前が離れようと俺を置いていこうとしても無駄だって、だって、

ただお前が俺の一番なんだから。

お前を追って遠い地に足を着け仰いだ大空は目に焼きついた青いあおいあの空と何ら変わりはなくて見つけた手の体温の高さだって相変わらず大きく開いた目から零れるキレイな涙だって相変わらず隣で仏頂面作ってる獄寺だって相変わらずちこっと背が伸びた小僧の笑みだって相変わらず!

相変わらず!
何も変わらない!
俺もお前も皆も!
十四のまだまだちっぽけだったけれど大好きだったあの時のまま!


お前が一番だよツナ!