騒々しい隣人、10の悪行





珍しく会社での仕事が午前だけで終わり、外で昼を食べてから帰宅。
午後二時。
書類を片手に静かな時間を過ごす。
午後四時。
粗方片付いた書類を机に放って固くなった体を伸ばした。
何となしにテレビの電源を入れれば、調度再放送の番組がやっている時間。
普段はテレビを見ない時間帯だから知らなかったが、今は懐かしいアニメをやっている。

「へぇ・・」

見たことのある内容でも、懐かしさと面白さに引き込まれ見入ってしまう。
敵との激戦一話分が終わり、これまた懐かしいエンディングを迎えた時に、その声は聞こえてきた。

『〜昨日にバイッバイッバイッ☆ご、は、んっ♪』

「・・・おいー」

テレビのエンディングにワンテンポ遅れて、隣から響いてくる楽しげな声。
なんだ、いたのか。
同じチャンネルを見ていたのか。
テレビから聞こえる音が同じなら、音同士が重なって気付かないはずだ。
今日は随分静かだったからいないものだと思っていたのに。

『ミラクル全開パワー!』

本当に全開パワーで歌ってるなお前。
もう少し声量落とせやコラ。
それかワンテンポ遅れるな。

『ちゃーらあーへっちゃらー♪』

そうこうしているうちに本日二話分が始まり、また懐かしいオープニングが流れ出した。
これもワンテンポ遅れて隣人は歌う。

『・・スパーキング!!』

・・・お前、人生楽しそうだな。



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