騒々しい隣人、10の悪行
ここは俺の家だ。
紛れもなく俺の家。
それで、
「なんだお前は・・」
「え?」
きょとんと振り返ったその男。
妙に似合うピンクのフリフリエプロンがくるっと舞う。
手には菜箸持って、部屋には美味そうな匂いが充満していた。
くそっ、腹減った!
「俺の家だぞここは!」
飯は自分んチで作れ!
怒鳴ればニッコリ、さっきまでの落ち込みようが疑わしい笑顔が返ってきて、
「いっしょに食べよ!」
今日はすき焼きだよ!
お肉いっぱいだよ!
おいしいよ!
お酒は“鬼嫁”でいいよね!
さあ早く早く!
「あ、ああ・・」
次々と明るく出される声になぜか負けてしまった。
なんなんだよ、こいつ。
結局どうして落ち込んで・・・いや、俺には関係ねえ!
09.落ち込んでいたのは夢だったかのように今日もうるさい